空と雪と葡萄色

PC版スカイリムの妄想ロールプレイ日記置き場

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01話 - 解放 

うっすらと目を開けながら状況を把握しようとする。記憶がない。私が何者で、どんな経緯で今こうして馬車に揺られているのかまったく思い出せない。その記憶喪失も自分の事柄に関してだけ…。メルヴィナというおそらく自分の名前だけを残してすっぽりと、まるで意図的に消し去られたかのようだ。「おい、そこのあんた。やっと目が覚めたか。国境を越えようとしていたんだろう、違うか?俺達やそこのコソ泥と同じで、帝国の罠に飛び...
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02話 - 嵐の前(1) 

「早くしろ、砦の中で自由にしてやる」私は帝国軍のハドバルについていくことにした。「生き残ったのはどうやら俺達だけのようだな。あれは本当にドラゴンか?終末をもたらす者なのか?」「わかりませんが…少なくとも私はあのドラゴンのおかげで命拾いしました。あの…どうして助けてくださったのですか?私は囚人なのに…」「そうだな。…リストに載ってなかったから。もしかしたら捕まえる必要のない人間だったのでは、と思ったんだ...
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03話 - 嵐の前(2) 

食事を終え、一息つきながら明日のことを考える。ホワイトランへの道順は教えてもらったけど…私一人で大丈夫かしら。ハドバルは私に命の恩人だと言ってくれたけど、本当はそんなことない。正直彼がいなければあの洞窟を自分だけで脱出するのは不可能だった。剣は重くて持つのが精一杯だったし、魔法も忘れてしまったのか扱えるのは炎や雷撃、それと回復魔法くらい。記憶を無くす前は一体何をして生き延びていたのだろうか、不思議...
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04話 - ブリーク・フォール墓地(1) 

私達は夜も明けぬうちに再びリバーウッドに向けて出発した。ホワイトランの兵士が先行してくれたおかげもあってか、途中狼に襲われることもなく、朝にはリバーウッドに到着した。宿で朝食をとった後、探索中もしものときのために薬を買っておこうと雑貨屋リバーウッド・トレーダーに立ち寄ることにした。店内に入るとなにやら揉めている人達がいる。「誰かがどうにかしないと!」「駄目だと言ったろ!冒険も、芝居も、盗賊を追いか...
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05話 - ブリーク・フォール墓地(2) 

吹き抜けを見上げると夜空が見えた。朝方墓地に入り、もう随分探索を続けている。おそらくここが盗賊が持っていた日記に書かれていた物語の広間だろう。金の爪が扉を開く鍵らしい。「この三つの絵が描かれた輪を適切に並べて、この金の爪をはめ込むと扉が開く、という仕掛けですね…」「その絵の正しい順番は分かるか?」「ええ、休憩中にこの爪を見ていたら、ほら…ここに答えが」「爪にも三つの絵が描かれているな。いたって簡単な...
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06話 - ドラゴンの目覚め 

馬車に揺られながら、ホワイトランまで少しの間眠った。到着してすぐにドラゴンズリーチのファレンガーの元へ向かうと、彼は女性と議論の最中だった。「――首長自身がついに関心を示したのだ。これで思う存分研究に没頭できる」「時間がないのよファレンガー。覚えておいて。架空の話をしているのではないの。ドラゴンが戻ってきたのよ」「心配するな。生きたドラゴンを間近で見られれば実に価値ある事とは思うが…。他に見つけたも...
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07話 - 声の道(1) 

随分眠ってしまったようだ。窓から差し込む光で目が覚めた。身支度をして下に降り、フルダに挨拶をする。「おはようございます」「あら、おはよう。あなたにお連れさんから伝言よ。昼くらいにドラゴンズリーチに来てくれって言っていたわ。さ、食事の用意も出来てるから食べていきなさい」「そうですか、ありがとうございます」もうすぐ昼だ。食事を済ませてドラゴンズリーチへ向かった。途中すれ違う衛兵から視線を感じる。どうや...
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08話 - 声の道(2)番外 

「ロード。彼女は寝たか?」「ああ、結構酔ってたからな。ベッドに寝かせたらものの数分で寝入ったよ。リディアはあのままテーブルに突っ伏してて大丈夫か?」「いいだろ、そのうち起きて自分で部屋に戻るさ。で、話なんだが…」「何だ?その本」「先日ヘルゲンの地下で見つけた本だ。読んでみろ」「ドラゴンボーンの書…?」「タイミングいいと思わないか?」「彼女がドラゴンボーンだとは、まだお前には話してなかったよな。リディ...
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09話 - 声の道(3) 

少し痛い頭を押さえながら起きる。テーブルには既に身支度を整えたロードとリディアが集まっていた。「従士様、おはようございます。昨晩は失態をお見せしてしまったようで…おまけに従士様にもご迷惑をお掛けしてしまい、本当に申し訳ありませんでした」「おはようございます。いえ、とても楽しかったので少し無茶をしてしまいました。リディアが気にすることではありませんよ」「いえ、ですが…」「メルヴィナもこう言ってるんだか...
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10話 - 声の道(4) 

早朝、リディアと別れ三人でハイ・フロスガーへ向けて出発する。ロードは鋼の鎧ではさすがに寒いかもしれないと言って、暖かそうな服に着替えていた。「ルーシス、今朝は宿屋で随分と食料を買い込んでましたね。干し魚や干し肉を」「グレイビアードは引きこもりだからな。昔は村のクリメクが頻繁に食料を奉納してくれていたのだが、最近は足が思うように動かないそうなので私がこうして買出しを兼ねているのだ。お前もよく付いてき...
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11話 - 声の道(5)番外 

「ロード、ここにいたか」「ルーシスか、どうした。彼女は?」「疲れて眠ったよ。ちょっと話せるか?」「ああ、構わない」「なんだ、こんなところまで連れてきて」「いやな、ここが暖かくて好きなんだ。何より明るいし、お互いの顔をしっかり見て話したいだろ?」「ふうん…。それで、話って?」「突然だけど、お前は彼女のことどう思ってるんだ?」「どうって」「好きなのかってこと。いわゆる恋愛感情だな」「…彼女と出会ってまだ...
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12話 - 隠匿の炉床墓地(1) 

目が覚めて身体を起こす。いつもと変わらない朝だった。自分の身体に何か変化があるわけでもなく…。ルーシスとロードは既に起きて朝食をとっていた。「おはよう、メル。よく眠れたか?」「おはようございます。ええ、ぐっすり眠れました」「早速だが、ロードも一緒に旅をしてくれるそうだ」「本当なんですか?でも、お仕事もあるのでは…いいのですか?」「君さえ良ければ。昨夜ルーシスと話して決めたんだ。乗りかかった船だからな...
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13話 - 隠匿の炉床墓地(2)番外 

「ロード。お前、強かったんだな」「ん?何だ突然」「墓地の最奥部で、あの複数のドラウグル相手でも一歩も怯まなかったじゃないか。私はお前がフロストトロールに痛手を受けたのを見て、大したことないと見くびっていた。すまんな」「いや…嘘だな。見くびっていたならあそこで俺に中心を任せてはくれないだろう。あの位置で敵を食い止めておかないとメルヴィナが危険だからな」「分かっていたのか、つまらん。お前の両手剣はああ...
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14話 - 創始者の角笛(1) 

次の朝、私達はイヴァルステッドを出発してホワイトランへ向かうことになった。ルーシスはまたいつの間にか装備が変わっている。「ルーシスは頻繁に装備を変えるのですね」「ああ、おしゃれするのが好きなのだ。メルも色々着替えるといい、気分も切り替わるしな」「そうですね」「ロード達もそろそろ装備を変えたらどうだ。ずっと鋼の鎧なのも退屈じゃないか?」「いや、まだそんなに長く着用しているわけじゃないが…そう言われる...
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15話 - 創始者の角笛(2) 

ヘルゲンでの処刑寸前の光景を再び夢に見たせいか、随分早く目が覚めてしまった。何もしないのは退屈、けれどもう一度眠るには中途半端。部屋に置いてあった本を手にとって見る。『アルドゥインはほんもの』子供が書いたのかと思うような文章で読み辛さもあったが、時間つぶしにちょうどいいとその本を読んだ。”アカトシュとアルドゥインは同一の存在と帝国の人間は言うが、事実は別の存在である。アルドゥインは手下のドラゴンを...
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16話 - 創始者の角笛(3) 

翌朝、私達は湿地帯を通ってウステングラブに向けて出発した。ルーシスが先に進みながら話す。「この湿地を抜けてすぐにウステングラブはあるらしい。昨日ばあさんに教えてもらった」「え?ルーシス、場所は分かると言ってませんでしたか?」「方角はな。具体的な位置までは知らなかった」「そうなんですか。首長とは、どういうお知り合いなのですか?」「任務の関係で各地の首長とは顔見知りなのだ。おっと、どんな任務かは聞くな...
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17話 - 創始者の角笛(4)番外 

「ロード。こんなに朝早くからどうした」「あんたこそ。こんな明け方まで焼け落ちた家の調査をしていたのか?それで、解決はしたのか」「まあな、私が出来ることはしておいた。あとは町の連中のすることだ。で?お前は」「これからソリチュードに行って来る。帝国軍への報告と、頼まれごとをしに」「メル達には言ってあるのか?」「ああ」「ならばいい。長くかかりそうな用事なのか?」「いや、せいぜい一日だろう。用が済んだらす...
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18話 - 闇に眠る刀剣(1) 

モーサルから馬車に乗り、途中ホワイトランで休憩と買出し、装備を整えリバーウッドへ向かった。リバーウッドの宿屋「スリーピング・ジャイアント」に来た。「すみません。ここの屋根裏部屋を借りたいのですが」「屋根裏部屋?ここに…屋根裏部屋はないの。でも左側の部屋を使っていいわ。どうぞごゆっくり」店主がそう言うとルーシスは眉をしかめた。「成程な。あの手紙を受け取った人物か判断するために、屋根裏部屋があると嘘を...
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19話 - 闇に眠る刀剣(2) 

ハイ・フロスガーに到着した。祈りを捧げているアーンゲールに声を掛ける。「アーンゲール師。ただいま戻りました」角笛を手渡す。「ほう!ユルゲン・ウィンドコーラーの角笛を手に入れたか。よくやった。これですべての試練に合格だ」「良かったな、メル」ルーシスと目を合わせ笑う。「私と来い。お前をドラゴンボーンとして正式に認める時が来た」アーンゲールは立ち上がると広間へ歩いていった。私達も後へ続く。広間には他のグ...
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20話 - 闇に眠る刀剣(3) 

イヴァルステッドから馬車で来たので、予定よりもずっと早くリバーウッドに到着した。前方からハドバルが歩いてくる。「おお!メルヴィナじゃないか、リディアも。頻繁に会うな、よほどリバーウッドが気に入ったか」「ハドバル、お変わりなく。巡回ご苦労様」「リディアも真面目に従者を務めてるな、結構」「そうだ、メルヴィナ。ロードならゆうべから宿屋にいるぞ。待ち合わせしてたんだろう?きっと今頃酒でも飲んで待ちわびてい...
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